2019/4/1UP


3年間ありがとうございました

 4月1日付けの異動で、仙台の本社に戻ることになりました。角田支局には3年間勤務し、皆様には誠にお世話になりました。心から感謝申し上げます。あっという間でしたが、心身ともに充実した記者生活を送ることができました。  3年のうちに市制60周年、牟宇姫の輿入れ400年の節目が重なりました。高蔵寺の阿弥陀如来坐像の修復に立ち会えたのも貴重な体験でした。道の駅を争点に激戦になった市長選取材、それを経て道の駅が間もなく開業するのは感慨深いです。  東日本大震災からの復興でかくだ田園ホールが開館し、かくだルネサンスの時期に居合わせたのも幸運でした。角田の第九が4半世紀を迎え、昨冬は個人的にも歓喜の歌の合唱に参加させて頂き、心に残る思い出になりました。  赴任のご挨拶で、阿武隈川と自分自身の縁を書きました。角田に来るとなったときから、阿武隈川をテーマに据えて書こうと心に決めていました。おかげさまで一年かけて、連載「阿武隈川物語」を紙面化することができました。終生忘れられない仕事です。  「ちょうど良い田舎」と書いたこともあります。自然豊かで、気候も厳しすぎず、本当においしい米や野菜、果樹、肉をたっぷり味わいました。人の気質が穏やかで、大事件に遭遇することなく、平穏無事に暮らせたのが何よりです。昔、角田市体育館でハウンドドッグがコンサートをしたと聞いて以来、角田橋は自分の中で「BRIDGE」になりました。橋を渡って東へ西へ取材で走る日々は、人生のオアシスのような時間でした。  プライベートでは長男を授かりました。約束の地でした。横浜出身、仙台の会社に就職した私にとり、角田は第3の故郷と言うべき土地になりました。子どもが少し大きくなったら、仕事でなく、まつりや食事を純粋に楽しみに来たいと思います。  重ねて御礼申し上げます。3年間、誠にありがとうございました。


牟宇姫雛祭り

とくら太鼓