2019/3/1UP


内向きになるな

 角田市は人口3万を割り、今年から来年にかけて2万9000を下回ると見られ、厳しい時期に差し掛かっています。今大事にしたいのが、「内向きになるな」ということです。  裏返せば、角田市が内向きに見えることが少なくないからです。役所というのはどこも、そうした傾向が元々ある組織ですが、最近は事なかれ主義的雰囲気が強まっていると感じます。成果が数値で問われる昨今、冒険のリスクを取るハードルが高まっていることもあるでしょう。ただ、若手職員の発案による新規の取り組みは、事業レベルはともかく、政策レベルであまり目立ちません。  風通しの良い雰囲気を醸成する体制にもなっていないと思います。「財源が減って、お金が使えない」「時代が違う」というのも間違いではないでしょう。でも、言い訳を見つけたり、他人任せにしたりせず、金がなければないなりに考える、「3人寄れば文殊の知恵」で、みんなで楽しくやろうという雰囲気を感じたい。角田市は優秀な人材が少なくないはずと思うので、精神論は基本的に好きでないのですが、本気で遊ぶ、情熱を傾けてぶつかるというパワーを見たいのです。自主的でないと、仕事は楽しめないし、成果も上がりません。私自身、やらされ感ばかりの仕事の経験があるので、よく分かります。  4月19日に「道の駅かくだ」がオープンします。現状では各方面の力が結集し切れていないと思え、少し寂しい気がします。 開業して走りながらでも、ソフトに魂を入れていくべきです。同時に、まちの現実に真正面から向き合うことが大事です。  角田は従来、農協青年部や商工会青年部がまずまず頑張って、まちづくりの種を残してきました。かつてはしっかりした地域の基盤に支えられてきましたが、そのコミュニティーが厳しさに直面しているのは確かです。結束することが最も大事で、互いに励まし合って「オール角田」の機運を作ることが先決です。


西根幼稚園

味噌づくり