2025/8/1UP
共生と規制
今年は選挙イヤー。今月は参院選と仙台市長選、10月には知事選も控えています。拙稿執筆時点では参院選の結果は分かりませんが、少なからず政界勢力図が変化するのではなかろうかと思います。結果はさておき、近年は新興政党が台頭しています。従来は政局などで政治家たちが党を割ることが一般的でしたが、ゼロベースから政党が立ち上がっている印象です。物価高、賃金停滞、少子化、外交―。さまざまな課題が積み重なる中で、既存政党に対する期待感が失われているのかもしれません。新興政党はイデオロギーも特徴的。保守色がとても強かったり、その逆だったり、テクノロジー活用を第1に掲げたり…。「中道的」政治や保身的な政治家で、らちがあかない現状へのアンチテーゼとでも申しましょうか。とはいえ、多様な意見で議論がなされることは歓迎したいところ。受け皿がなかった人々の支持先になるのではないでしょうか。ただ、今回の参院選では、外国人政策が話題となっていたのが気になりました。インバウンドや外国人労働者が年々増えており、生活様式や感覚の違いからトラブルが生まれることもあるかと思います。もちろん、日本の政治で日本の国益を最優先に考えるのは必然です。短期滞在での高額療養費制度の適用(いわゆるタダ乗り)や不法滞在者対策、安全保障に関わる資産の所有など、国民に不利益をもたらしかねない問題には対処が求められます。ただ、昨今の主張の中には、不平や不満の矛先が外国人に向けられているように感じるものもあります。日本人か外国人かというような、人種や国籍で判断するような議論には少々懸念を抱いてしまいます。極端な言説は時に熱狂的な支持を得ることもあります。SNSは情報の速報性と開放性が魅力的な反面、アルゴリズムによって自身の好みに合わせた情報が集まりやすくなるため「エコーチェンバー」「サイバーカスケード」と言われる現象が生じやすくなります。残念ながら新聞のようなマスコミは「オールド・メディア」と揶揄され、ウソを書いていると言われる始末。もちろん自分が正しいとは思いませんが…。
選挙後は、多かれ少なかれ外国人政策に動きがあるかもしれません。願うのは、一部のモラルなき外国人のために、日本を愛して暮らしている外国人まで影響を受けてしまわないこと。共生か規制の二者択一ではなく、バランスと節度を持った社会になることを望みます。「生まれたところや皮膚や目の色で、いったいこの僕の何がわかるというのだろう」先日行ったカラオケで「THE BLUE HEARTS」好きの友人が歌った曲が頭から離れません。
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田植えを終えた市内の水田。
収穫時期が待ち遠しい。 |
