2025/6/1UP


田植えの季節

 田植えの季節を迎え、角田市内でも水鏡と苗が織りなす美しい景色が広がっています。近年は全国的な異常気象に悩まされていますが、今年は安定した天候に恵まれることを祈るばかりです。 私のような消費者側の視点ではコメの価格が気になるところ。コメを購入したことがない江藤前農相を除き、とりわけ育ち盛りの子どもを持つ家庭にとって影響はより大きいかと存じます。 ただ、これまでの値段が安すぎたことも否めません。コメ農家が疲弊する中で、20、30年前の水準に戻ったとも言えます。問題はその急激な上昇具合。農協1強の時代ではなくなり、集荷業者や直販の増加も相まって価格が一気に下がることも容易ではないと思います。 大切なことは生産者も消費者も納得できる状況になること。社会のインフレに合わせて徐々に価格が上昇していれば、現在のような問題になっていなかったのかもしれません。まぁ、先述のご仁のような方が農政のトップに立っているようでは何も変わらないのもうなずけますが。 個人的には、コメ価格が落ち着くことも望みつつ、一定の価格を保って農家の所得上昇につながることを願います。結局は、もうからなければ誰も農家をやりたい、継ぎたいとはならないもの。政治には、今の課題を未来の食糧問題を生み出さない方策につなげていただきたいところです。 角田市と丸森町ではコメ泥棒による被害がありました(小欄掲載時には記事になっている予定)。いずれも自宅倉庫から盗まれたらしく、施錠されていなかったのが背景にあるようです。注意したいのは、窃盗で侵入した犯人と遭遇してしまうこと。命の危険もあります。くれぐれも被害に遭わぬよう、施錠などの防犯意識を高めていただければと思います。
田植えを終えた市内の水田。
収穫時期が待ち遠しい。