2023/2/1UP


はだか参り

 「ヤーホイホイホイ」 14日の夜、角田市中に威勢の良い声が響き渡りました。今年の角田どんと祭はだか参りは、1月にしては暖かい天気に恵まれました。実は私もはだか参りに参加していたので、読者の方の中には一眼レフを肩に掛けた私を見た方もいらっしゃるかもしれませんね。 仙台などでも行われているどんと祭ですが、これまでは見物専門。まさか自分が下帯姿になる日が来るとは、赴任前には思いもよりませんでした。当初は参加することが少々おっくうでしたが、いざ体験してみるとすがすがしいものでした。ただ、県内一過酷といわれる角田のはだか参りなので、今年は天候に恵まれただけなのかもしれません。来年は覚悟しておきたいと思います。 はだか参りは含み紙を口にくわえてずっと進むイメージがありましたが、角田では発声が必要なためひと味異なります。商店街などを練り歩きながら「○○○さんのために~」のかけ声に合わせて「ヤーホイホイホイ」。沿道の一店一店の厄を落として商売繁盛を願う光景は、この文化が地域に溶け込んでいるのだと強く感じさせられました。新型コロナウイルスの影響で、依然として従来の規模には至っていないようですが、伝統を途切れさせることなく徐々に通所運転に戻ることを願うばかりです。 そういえば、男性2人に「今年受験なので下さい」と言われ、しめ縄につけていた鈴を渡しました。とっさの出来事で、渡した相手が中学生なのか高校生なのか確認できなかったのですが、ぜひ春を勝ち取ってほしいと陰ながら応援しています。試験会場にあの鈴を持ち込むことで、少しばかり受験生の心の支えになるのかと思うとなんだかうれしくなってしまいますね。 つい先日に新年を迎えたと思っていたら、早くも1月の終わりにさしかかっていました。そして受験シーズンを迎え、気付けば新年度となるのかと思うと、私ものんびり仕事をしていられません。年末年始の生活と外の寒さですっかりおしりに根っこが生えてしまいましたが、改めていきたいと思います。 今年もよろしくお願いいたします。
はだか参りの道中でありがたかった
体が温まる御神火