2022/5/1UP


はじめまして

 はじめまして。4月に河北新報角田支局に赴任しました藤井宏匡と申します。名前の読みは「ひろただ」です。少し覚えにくい名前かと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。東日本大震災後入社の11年目。前任の田村記者と違い、経験も浅く、記者として頼りないところもあるかと思います。そして、年々体重が増え、見た目ばかり貫禄がついてしまった33歳ですが、当支局とは引き続き変わらぬお付き合いをお願いいたします。  こちらに赴任する前は本社内での新聞製作・編集に携わっていました。現場での取材は実に5年ぶり。そして、3月16日の地震直後の赴任とあって、どのような仕事ができるか不安は募るばかりでした。幸いにも地域の皆様にご協力いただき、順調なスタートを切ることができました。とはいえ、まだまだ余裕がなく、読者の皆様の期待に沿った情報発信ができていないかと思います。申し訳ございません。  その地震ですが、角田市内では各所で影響が見られます。赴任前から「角田はおいしい飲食店がたくさんあるよ」と耳にしていましたが、支局近くの中華料理店や居酒屋は休業。飲み歩き生活を楽しみにしていただけに残念です。 また、飲食店に限らず、瓦や塀などが崩れている家屋も多くあります。「東日本大震災には耐えたのに…」といった声も多く、道の駅かくだの裏側にある災害ごみの仮置き場のがれきの山が、被害の大きさを物語っています。修理業者さんを心待ちにしている方も多い中、今もなお地震が頻発している印象です。これ以上の被害が出ないことを願うばかりです。 一方、明るいニュースもありました。阿武隈急行の再開です。利用している方々はもちろん、角田駅に笑顔で集う高校生を見て、私もうれしくなってしまいました。まさに「日常」に一歩近づいたのではないかと思います。 その日常も、新型コロナウイルスで変化したことが多かったと思います。角田市では毎月のようにイベントがあったようですが、中止や規模縮小を余儀なくされていたと伺いました。行政としてもイベントを再開させたい思いがあるようです。徐々に感染者が減ってきましたが、また拡大する可能性もあり、とにかく状況が落ち着くことを期待したいですね。まずは、宇宙っ子まつりを楽しみにしています。  赴任して20日ほどたちますが、まだまだ目の前の仕事で精いっぱい。裏を返せば、それだけ取材する物事があるということなので、ありがたいとも言えます。地域の面白いところ、魅力的なところ、時には課題と感じるところ。さまざまな角度から、いろいろな角田を掘り出したいと思います。


災害ごみのがれきの山

再開へ試運転する阿武隈急行の車両