2013/12/1UP


底力に拍手

 各地で秋の収穫祭が真っ盛りですが、今日は人出も幾分少ないのではないでしょうか。「仙台からのバスツアーも組んだけど24日は申し込みが少なくて。パレードだから仕方ないね」。ある地区の担当者の方は集客の心配をしながらも笑顔で語っていました。11月24日は東北楽天の日本一祝賀パレード。第7戦までもつれた日本シリーズ、「あとひとつ」の大合唱に迎えられた最後の田中投手の登場シーンは圧巻でした。仙台で行われるパレードの人出予想は約20万人。角田の人口の6倍を超す人々が沿道を埋め尽くすとなると、ちょっと想像がつきません。震災の起きた一昨年。避難所となった仙台市内の中学校の体育館に星野監督が寄贈した大型の液晶テレビが設置されていました。最初の1台が余震で壊れたと知ると、すぐに新たな1台を贈ってくれたそうです。優勝インタビューで「雀の涙でも癒やしてあげられたらといつも考えていた」と語った星野監督。「勇気を与えた選手たちをほめてやってください」との言葉通り、底力を見せたチームに心から拍手を送りたいです。